国土交通省では、建設現場における生産性を向上させ、魅力ある建設現場を実現するi-Constrution(アイ・コンストラクション)の取組を進めています。
28年度から土工工事の調査、測量、設計、施工、検査など各プロセスにICTを全面導入し、29年度からICT浚渫工を導入しています。
当社でも3次元データを活用したICT施工を導入したことにより、作業の効率化、精度向上を図ります。
従来は計測に時間を要した密度の高いデータ取得が容易になり、3D立体化データにすることにより、任意の地点での横断図作成や、横断面積の算出が形状に反映した形で成果が得られ、作業の効率化に至っています。
GPSとカメラを搭載したUAVが空中から撮影した写真を3D解析することにより、3次元立体形状データを作成。
UAVによる測量は地形測量、縦断測量、横断測量の3種類の測量を1回のフライトですべて網羅することが出来るため、従来の測量に比べて大幅な時間短縮とコスト削減が可能となります。
また、UAVデータでは測量できない箇所は、3Dレーザースキャナ測量と組み合わせることで補完することが出来ます。
海域における海底地形測量は深浅測量と呼ばれます。近年の測量技術の進歩に伴い、より精度の高い技術を取り入れることで、正確な地形の把握を行うことが可能となります。
当社が採用しているマルチビーム深浅測量は、扇状に発振する音波によって海底地形を面的に捉えることができ、港湾・水路・河川・ダム・湖等の海底、湖底を3Dデータで計測することが出来ます。
これにより、港湾の測量では浚渫面積と土量の正確な測定が可能となります。